育児ITパパのタブレット学習体験Diary

小学生の娘はすっかりタブレット学習中心になりました。うまくいかなかったものもあれば、娘が食いついてくれたものも。

算数が苦手になり始めている2年生の娘にチャレンジタッチをやらせてみたよ!

小学生向けの通信教材と言えば皆さんはまず何を思い浮かべますか?多くの方がベネッセのチャレンジシリーズを一番に思い浮かべるのではないでしょうか。そんなチャレンジからもタブレット教材「チャレンジタッチ」が出ています。

算数、特に図形や時計の問題に苦手意識を持ち始めている娘にチャレンジタッチをやらせてみた感想、周囲の口コミ、どんな子に向いているのかをまとめていきたいと思います。

 1. チャレンジタッチはどんな教材?

教科書に沿った問題がゲーム形式で出題され、解答していく。

その中で、デジタルならではの動きや音声をフルに使い、まるで先生が目の前にいるようなわかりやすい解説をみることが出来る。

タブレット学習最大の優位性である、間違った問題を記録し、繰り返し復習することが出来る仕組みを導入しているため、効率の良い勉強が出来ます。

また勉強を進めたら出来るゲームやアプリが出来るので、モチベーションの維持や学習習慣の定着も出来そうですね。

2. 実際使ってみた感想

難易度の低さ、問題量の少なさ

うーん…一番に感じたのはボリュームの低さですね。

チャレンジタッチは各教科10分を目安に、毎日取り組むことを推奨しています。

小学2年生の娘は国語、算数の2科目なので1日20分間学習に取り組むことになります。ただこれはベネッセが提示している時間。問題自体サクサク解けてしまうため、10分かからないことがほとんどですね。算数に苦手意識を持ち始めている娘も、ほとんどの問題を3分程度で解き終えていました。

特に目新しいタブレットにハマっちゃう子どもが数時間集中すれば、1ヵ月分が1日で終わってしまう気がします。問題も教科書の例題レベルの掛け算で、娘が苦手としている図形の問題には取り組むことが出来ず…しまいには簡単すぎる~もっと難しい問題はないのと言われてしまう始末です

ボリュームの少なさがタブレットの良さを半減?

前述しましたが、チャレンジタッチは集中すれば1日で終わるほどの分量。そうなると子供の学習に様々な弊害が出てしまいます。

 

Ⅰ 学習習慣が身につかない

タブレット学習には、勉強に向かう敷居を下げるという大きなメリットがあります。

机とペンに縛られて勉強する中で勉強に義務感が生まれ、勉強がどんどん嫌なものとなっていく。この記事を見ている方にもそんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか(笑)タブレット学習はそんな義務感を払拭し、毎日コツコツ勉強する習慣に繋がるのだと思います。

しかしながら、すぐに問題を解き終えてしまうチャレンジタッチには勉強する習慣を育む力がないように感じます。チャレンジタッチには、ご褒美のゲームやカメラの機能が搭載されているため、次の教材が配信されるまでの期間、端末が遊び道具になってしまう可能性が高いです。

そうやって端末から勉強の要素が遠のくにつれ、子供も遊びに使うものという認識しか持てなくなってしまうのです。結果的に、教材から離れてしまい、勉強の習慣を身に付けることが出来ずに終わってしまいますね。

 

 こどものもっとできるを伸ばせない

チャレンジタッチは毎月25日に教材が更新され、新しいことに取り組むことが出来ます。

一度にすべて終わらせてしまうと、新しい問題を解くことが出来ず、子供の伸びしろを削ってしまいます。解説はくどすぎる程、丁寧なのでこれを先取り学習に反映させるともっと良くなると感じました。

 

Ⅲ  苦手な分野を集中して取り組むことが出来ない。

チャレンジタッチは教科書に準拠し、問題が配信されていきます。そのためその月に与えられた問題を解くことになり、今苦手で克服したい分野の勉強をすることが出来ません。娘の場合、図形と時計の問題をはじめに取り組みたかったのですが、与えられたのは簡単な掛け算の問題でした。与えられた問題の理解度に応じた復習機能はあるのですが、現状克服したい分野に気軽にアクセス出来ないのはもったいないなと感じます。

算数の問題はすべて選択式?

チャレンジタッチは回答を選択肢の中から選んで答える方式をとっています。そのため、あてずっぽで答えを選んでも繰り返せば、正解し次の問題に進むことになります。

そして考えられる最悪のパターンは、選択肢や回答の数字だけを覚えて答えるケースです。「これを選ばないと先に進めないから」と全く理解していないまま、先に進むためだけに答えを覚えてしまうパターンが良くあります。

子どもとしては、先に進みたい気持ちが先走って、その後の解説が耳に入らなくなってします可能性があります。先に進めることで貰えるご褒美がこれに拍車をかけてしまうことも考えられます。

3 チャレンジタッチの口コミ

私自身、娘の現状とあまり相性が良くなく、辛口の感想になってしまいましたが、解説のわかりやすさ、豊富なキャラクターとゲーム性など良い面もあります。そこでネットやお友達の口コミをまとめてご紹介しますね。

 

Ⅰ良い口コミ

  • 親がついてなくも勉強してくれる。
  • 教科書に準拠しているから、学校の授業内容をスムーズに理解できる。
  • 学習進捗を把握できる(学習の記録をリアルタイムで親にメールしてくれる機能)
  • 電子書籍で本を借りれる。

 

Ⅱ悪い口コミ

  • 勉強より、お楽しみ項目やゲームに夢中になってしまう。
  • とりあえずタッチすれば勉強したことになってしまう。
  • 一日の勉強時間が少ない
  • 目が悪くなってしまうのでは?
  • 問題の難易度が低く発展モードでも物足りない
  • 中学受験を意識するとこのレベルで基礎がつくのかという不安


メリットとしては学校の勉強の理解度を高めることが出来る点が多かったです。また学習進捗を把握できる機能は、こどもの頑張りを常に把握して褒めることが出来るので良いと感じますね。

デメリットは私が挙げたもののほかに、中学受験に対する不安や目への影響への懸念が挙げられました。

4. チャレンジタッチはどんな子に向いている?

私自身、娘が使ってみての感想や口コミをみて考えた結果、学校の授業内容の理解に大きな不安を抱えている方には非常に良いのではないでしょうか。

教科書のペースに合わせた学習が出来、アニメーションを用いた分かりやすい解説を見ることが出来ます。また学校の授業の理解が進んでいない子は、机に向かうことに対するアレルギー反応が大きいと思うので、高いゲーム性にとっつきやすさを感じるでしょう。

ただ学校についていけている子にとっては、物足りなさを感じると思うので、自分のペースでどんどん進めることが出来る教材を選んでいく方が良いと思いました。

5 まとめ

チャレンジタッチについて私の考えを書いていきましたが、私の娘に合ったものではなく一般的にも、デメリットも大きいと感じました。それは以下の通りです。


Ⅰボリューム不足が引き起こす3つの弊害

  1. 学習習慣が身につかない
  2. もっとできるを伸ばせない
  3. 苦手の克服が出来ない

Ⅱ問題が選択式で分からないまま進む

この二つに加え、中学受験への不安なども挙げられました。

現状学校の勉強に不安のない方は、チャレンジタッチを使う必要性はないように感じます。

様々な情報があふれかえる今日、本当にこどもの学力を伸ばしていける教材を判断し、選んでいかねばならないと思います。